音楽を聴いて、心地よい気持ちになることはしばしばあると思います。

 

そして不思議なことに、音楽は何度同じ曲を聴いても同じように働き、人々に感動や興奮を与えます。

 

 

では、その時脳では何が起きているのでしょうか?

 

今回は音楽を聴いている時の脳のお話をします。

今日の内容
      • A10神経の正体
      • 何度聴いても飽きない音楽
      • 音楽は仕事を楽しくする





幸せを感じるA10神経

音楽を聴いて心地よい気分になるのは、A10(エイテン)神経の影響です。

 

A10神経は、音楽を聴く際に刺激される箇所の1つで、刺激されることにより快感ホルモンであるドーパミンが分泌され、やる気中枢とも呼ばれている側坐核を刺激します。

 

 

側坐核は私たちが『気持ちいい』『幸せだ』と感じる『多幸感』に深く関わっている部分です。

まぁ噛み砕いて言うと、音楽は聴くだけで人々に幸福感を与えることが脳科学的にもわかっていると言うことです!

 

そして、ドーパミンは食事や性行為・睡眠など、いわゆる人間の三大欲求が満たされる時にも分泌されることがわかっています。

 

つまり、音楽は聴くだけでも三大欲求が満たされる時と同じように幸福感をもたらしてくれるのです!すごいコスパよいですね💡

何回聞いても同じ感動があるのは音楽の特権

 

映画『君の名は』が流行った時は、2回以上映画を観に行ったと言う方が結構いましたが、基本的に映画・ドラマなどの作品は最初に見た時と2回目の感動度合いは変化します。

 

結末を知ってしまったことで、どうしても感動しにくくなるのです。

 

 

さらに何度も何度も・・・となると、感動が減ってしまうのは、ほとんどの人が共通して認識している感覚だと思います。

コントや漫才も何度も見ると飽きてしまいますよね。

 

ところが、音楽は違います

複数回聴いても、同じように感動や興奮を与えることがわかっています。

 

 

不思議なことに、他の芸術作品とは異なり、展開を知っていても感動するのです。

お気に入りのアーティストがいる方は、日常的に感じていることでしょう。

 

一度気に入ってしまった曲を、数日間にわたり登校や出勤時に何日も聴き続ける経験がある人は少なくないと思います。

 

 

音楽は『昨日聴いたから展開知ってるし、もう感動しない』とはならないのです。ちゃんと毎回脳を喜ばせてくれます。もうとんでもないコスパです。

A10神経は気前よく快感を与える

 

先ほどは経験談も混じりましたが、好きな曲は何度聴いても感動を与えてくれることは理解していただけたと思います。

ここでさらにファインプレーなのが、先ほど登場したA10神経です。

 

 

A10神経は、『いくらでも快感を運ぶ』という得意技を持っています。

 

 

本来人間には、ある刺激から分泌される化学物質が多すぎる場合、別の化学物質を分泌させて丁度よいバランスにするのですが、A10神経にはこの作用が働きません。

 

 

つまり、音楽を聴いて得た快楽物質は、思いのままに脳を刺激するのです。

音楽は労働の友|労働者をもハイにした音楽

 

ここからは少し余談になりますが、音楽により心地よい気分になるのは、聴く楽しみ以外にも様々な場面で作用しています。

 

代表的なのがBGM

 

 

バー・ホテル・レストランなどお店はもちろん、ゲーム・映画・アニメなど様々な場面で活躍している欠かせないものです。

 

BGMの始まりは1911年頃、アメリカの作業環境改善を目的に流し始めたと言われています。

 

 

当時から音楽は、作業効率の向上に一役買っていると信じられており、労働の場に使われるようになりました。

録音された音楽が流されるようになったのは1915年、エジソンが発明した蓄音機が始まりでした。

 

 

当時は科学的根拠もありませんでしたが、労働者もBGMを取り入れることに関して積極的で、『音楽は労働の友』とまで言われていました。

 

近年の研究では、BGMが労働意欲を高め、生産性を向上し、ミスも減らすことが科学的に証明されました。

 

 

因みに日本人のBGMに対しての関心はアメリカに比べ低く、仕事場に取り入れ始めたのも1960年代以降でした。

 

さらに、心理的影響をあまり考慮せず、契約した有線放送のBGMを適当に選んで放送しているのがほとんどだそうです。

これは非常にもったいないですね。

 

 

 

というわけで今回は音楽を聴いて心地よくなる理由の正体「A10神経」のお話でした。

 

音楽は必要なコストがかなり低く抑えられるので、本当に気軽に幸福感を与えてくれますね。

BGMの研究についてはまた別日に改めて記事にしたいと思います。

ではでは

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