先日ド忘れにまつわる記事を書きましたが、今回は記憶方法について。

 

記憶にまつわる実験は多種多様ありますが、ネズミやウサギを使った実験を通して、人間の記憶に関するお話をしたいと思います。

今日の内容
      • θ波とは何か?
      • θ波を出す方法
      • θ波による記憶力の影響




記憶の不思議に迫るθ(シータ)波とは

 

 

まず記憶について語る上で必要不可欠なのが、θ(シータ)波(以下、θ波)です。

 

 

θ波とは、新しいものに出会ったり、新しい場所を訪れたりなど、脳が外界に興味を示した際に現れる脳波の一種で、一秒間に約五回のペースで海馬から出ています。

 

このリズムは、海馬の神経回路を柔軟にし、脳を感受性豊かにするために重要とされています。

 

 

新しいものや新しい場所に出会った際に分泌されるのは、元々ネズミの実験により明らかになりました。

 

何もないネズミ小屋でじっとしているネズミから、θ波は検出されなかったのです。

 

基本的に、動き回っている時に検出されました。

 

 

さらに、初めて訪れる場所を散歩しているネズミからは、とても多いθ波が見られました。

 

 

つまり『ここはどこだろう?この先を行ってみると何があるのだろう?』と、周りに興味を持って行動している時にθ波がたくさん出るということです。

 

記憶力検証|ウサギの実験

 

 

ベリー博士は、θ波による記憶の影響を確認すべく、ウサギを使った実験を行いました。

 

ウサギの目に空気を『プシュッ』っと吹きかけます。

 

人間と同様、ウサギも目に空気を吹きかけられると目を閉じます。

 

 

今度は、ブザーの音もセットで使用し『ブー』っとなってから空気を吹きかけるようにしました。

 

すると、何度か繰り返していくうちにウサギはブザーの音で反応し、空気をかけられる前に目を閉じるようになりました。

 

 

いわゆるパブロフの犬(条件反射)と同じ原理で、ウサギに空気のかけられるタイミングを記憶してもらうのです。

 

生まれて半年ほどの若ウサギであれば200回ほどで記憶しました。

 

そして次に、音だけで反応できるようになる(記憶する)までの回数を、年齢込みで比較してみます。

 

 

生後2〜3年の老ウサギでは、800回前後記憶するまでにかかってしまうことがわかりました。

 

 

『なんだ、やっぱり年をとると記憶力が落ちてしまうのか・・・』と思うかもしれませんが、ガッカリしてはいけません。

 

 

ここで登場するのが、θ波です!

 

θ波による記憶力の変化

 

 

ウサギも人間同様、θ波が出ている時と出ていない時があります。

 

 

そこで、θ波が出ている時だけ学習するように実験をしてみました。

 

すると、驚くことにθ波が出ている時に学習した場合、若ウサギも老ウサギも記憶するまでの回数に差がなくなったのです!

 

 

つまり、θ波が出ている時に学習すれば、年をとっていても関係なく若ウサギの脳と同じくらいのパフォーマンスが発揮できるのです!

 

『当たり前』が脳をダメにする

 

 

先ほどの実験では、脳機能の重要なポイントを二点明らかにしております。

 

1海馬の性質そのものは、年をとっても衰えない

 

2年をとると何が変わるか=θ波の出る頻度

 

この2点がとても重要です。

 

 

θ波は面白いと感じているか・知的好奇心を持っているか・探索心を持っているか等、注意力や興味に関係しています。

 

注意力や興味が向いている際に分泌されるからです。

 

 

θ波がないと、見かけ上の脳機能は低下します。

 

結局、脳そのものの性能よりも、扱う側(本人)の問題になるわけです。

 

 

そして、ここからわかるのは、我々にとっての最大の敵は『マンネリ化』です。

 

 

マンネリ化すると、何もないネズミ小屋でじっとしているネズミのように、θ波は出てきません。

 

これって何か思い当たりませんか??

 

 

そう、年をとると『当たり前』が増えていくのです。

 

 

『そんなのだいたいわかるよ』『この前も見たなぁ〜』なんて思うことが増えてしまうと、θ波が出る機会を失うことになります。

 

 

子どもの頃は周りのものがなんでも新鮮で、いつもθ波に満たされます。

 

 

見るもの・聞くもの・触るものなんでも新鮮に感じるのです。

 

 

その結果、大人がワクワクしそびれた色々な情報をキャッチし、大人よりもたくさんθ波を出しているのです。

 

『慣れ』がなぜ脳に必要なのか?

 

 

以前三日坊主は必要な能力|脳が飽きやすくさせている理由と解決方法でも綴りましたが、慣れやマンネリ化は生きる上で必要不可欠なスキルです。

 

子どもの頃、大きなスーパーマーケットに行った際、楽しくなった記憶はありませんか?

 

色々なものが陳列してあり、片っ端から見回して楽しかった記憶が僕にはあります。

 

 

しかし、大人になってもその状態では目的である『買い物』がいつまでたっても達成できません。

 

本来の目的を達成するために、慣れやマンネリは必要なのです。

 

 

もちろん買い物に限らず、家事や仕事など様々な場面でも同じことが言えます。

 

 

いちいち洗濯機に感動しては洗濯ができませんし、パソコンやスマホに感動しては仕事が手につかなくなります。

 

確かにこれではθ波は出なくなりますが、生きる上では必要なこと。ある意味『諸刃の剣』ですね。

 

 

 

そんなわけで今回は、記憶に必要なθ波にまつわる記事でした。

 

最近物覚えに対して違和感を感じるようになったら、それはマンネリ化のサインかもしれません。

 

新しいことに挑戦して、θ波を出してみてはいかがでしょうか??

 

ではでは

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